大規模修繕工事コンサルティング業務の流れ
標準的なコンサルティング業務の流れは、次のとおりですが、実際の進め方については、
理事会等と十分相談のうえ決定していきます。
コンサルティング業務 | 管理組合 |
[調査診断~工事内容決定] ・修繕履歴の調査(過去の修繕履歴を書類により調査) ・目視による調査 建物(屋上、外壁、シーリング、鉄部 等)、外溝、電気設備、給排水設備等 ・修繕委員会設立補助(委員公募、開催通知案など) ・修繕委員会への出席(全体スケジュールの提案など) ・アンケート調査又は補助 作成、集計、分析 ・設計委託仕様書案の作成、助言(設計概要、積算などの 条件提示) ・設計事務所選定補助(設計者選定は、価格競争のみでは ない総合評価型プロポーザル方式を採用) ・数社の設計者に対してヒアリング(経歴、質疑により技 量を比較) ・設計事務所(設計者)決定補助 ・工事範囲の確認、助言(どこの範囲を実施するのか。) ・工事仕様のチェック、助言(仕様・グレードによって価 格が異なる。) ・工事概算費用算出のチェック、助言 ・工事期間、仮設計画のチェック、助言(足場、仮囲い等) ・設計図書(仕様書、図面)の受領、チェック(工事発注 用) ・資金計画の立案、支援(予算案、支出科目、初年度設計、 翌年度工事)
[施工業者選定~施工業者決定] ・業者選定基準の提案(技術力、組織体制、地域性、実績、 財務状況など) ・指名業者の公募(管理組合、マン管新聞等)及び推薦に よりリスト作成 ・指名業者選定補助(業者リストから7~10社選定) ・設計図書(仕様書、図面)の送付(見積書提出日などを 指示) ・現場説明の立会い(建物内の立会い、竣工図の貸与など) ・質疑受付、回答案作成 ・見積書の受領、比較表の作成及び説明 ・ヒアリング参加業者選定補助(比較表から価格等により 3社程度を選定) ・選定業者へのヒアリング(現場代理人、監理技術者の経 験、技量を比較検討) ・施工業者決定補助(ヒアリングの結果、1社を決定)
[臨時総会] ・総会運営の補助(施工業者との契約、工事内容、費用等 についての承認)
[業者契約~住民工事説明会] ・設計事務所との監理業務契約補助(監理業務を依頼する 場合) ・工法の確認、材料仕様(グレード)の決定補助 ・契約内容のチェック(倒産担保、前払金の有無、保険、 アフターサービス、現場代理人・作業責任者の履歴など) ・契約書類の最終チェック、確認支援 ・工事工程、仮設計画等のチェック、助言(工事の実施時 期、仮設事務所、足場等設定など) ・生活支障への対策のチェック、助言(騒音、異臭、断水 など、住民への広報要領) ・作業場上の安全管理、防火・防犯対策のチェック、助言 (落下防止、空き巣、火災対策など) ・住民工事説明会資料のチェック、助言 ・住民工事説明会への立会い ・質疑、回答案のチェック、助言
[工事着工~引渡し] ・着工時提出書類の確認、助言 ・定例会議への出席(概ね週1回) ・工事工程の管理、助言(進捗状況などを随時チェック) ・居住者への広報内容のチェック、助言 ・居住者からのご意見、苦情等への対応支援 ・各種検査への立会い(材料検査、出来ばえ、規格数量、 中間検査など) ・監理業務報告書のチェック、助言 ・竣工検査への立会い ・手直し工事後のチェック(検査合格) ・引渡しへの立会い(竣工図書、保証書、工事記録写真、 取扱説明書などの受領)
[アフターサービス] ・竣工後1年検査等への立会い、報告書内容のチェック、 助言 ・アフターサービス手直し工事のチェック、助言
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・大規模修繕工事の検討開始
・修繕委員会の設置
・アンケート調査の実施 ・設計委託仕様書の決定
・指名業者の推薦
・設計者へのヒアリング
・設計事務所(設計者)決定
・設計図書の決定
・工事の範囲、仕様、時期、予算 の決定
・指名業者の推薦
・指名業者選定
・現場説明の実施 ・質疑回答
・ヒアリング参加業者の決定
・ヒアリングの実施
・施工業者の決定
・臨時総会の開催
・工法、材料仕様等の決定 ・契約内容の確認
・施工業者との契約締結 ・工事工程、仮設計画等の承認
・工事計画等の承認
・住民工事説明会の開催 ・質疑回答
・提出書類の受領、承認 ・定例会議への出席 ・工事工程の承認 ・広報文の承認 ・ご意見、苦情への対応 ・検査への立会い、承認
・監理業務報告書の承認 ・竣工検査への立会い、承認 ・手直し工事の承認 ・引渡し書類の受領、承認
・検査への立会い、承認
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