マンションの電力引込み方式・契約について
◆ 引込み方式 (住戸・共用部分)
1 引込み方式の原則
マンションなど、1建物内の複数の需要場所に電気を供給する場合には、建物内の
個々の住戸ごとに引込線を敷設するのではなく、一括して供給できる共同引込線によ
り電気を供給する。
2 集合住宅用変圧器方式 (パッドマウント)
管理組合で、敷地内にハンドホール、基礎ブロックを施設し、東電が「集合住宅用
変圧器」を設置して供給する方式
[電灯] 200KVA~250KVAまで
[動力] 49KW以下
※概ね30~60世帯まで、世帯数がそれ以上の場合は貸室方式となる。
※電力会社によって多少異なる。
3 供給用変圧器室方式 (東電の貸室方式)
前2を超える電力の場合には、東電に対して変圧器等の設置場所を無償提供し、そ
こに東電が変電設備を設置して供給する方式
[電灯] 無制限
[動力] 無制限
◆ 契約種別 (住戸部分)
従量電灯B 10A~60A
◆ 契約種別 (共用部分)
1 従量電灯C
6KVA~50KVA未満
低圧電力と併せて契約する場合は、契約容量と契約電力との合計 (この場合、1KVA
を1KWとみなす) が50KW未満
・契約電力
あらかじめ設定した契約負荷設備容量に係数を乗じて得た値
但し、契約主開閉器により契約容量を定めることを希望する場合は、契約主開閉器
の定格電流に基づき、算定方法で算定された値
2 低圧電力
動力を使用する需要で、契約電力が50KW未満
従量電灯と併せて契約する場合は、契約容量と契約電力との合計 (この場合、1KVA
を1KWとみなす) が50KW未満
・契約電力
あらかじめ設定した契約負荷設備容量に係数を乗じて得た値
但し、契約主開閉器により契約容量を定めることを希望する場合は、契約主開閉器
の定格電流に基づき、算定方法で算定された値
3 低圧高負荷契約 (2003年規制緩和での制度)
30KW~50KW未満
※従量電灯C及び低圧電力の契約をしている場合、低圧高負荷契約に切り換えると、
安くなる場合がある。(電灯負荷の割合が多い場合) シミュレーション計算で判断
する。
※従量電灯C、低圧電力、低圧高負荷も、設備容量で契約電力が決まる。
4 高圧受電契約
契約電力が50KW以上 (電灯、動力の合算)
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